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アルペンスキーティーチングプロのレッスンレポート

丸沼テクニカルキャンプで感じた事

25b1e30d.JPG9月10日・11日、丸沼高原スキー場にてテクニカルキャンプ開催。
キャンプレポートは弊社ホームページのオフシーズンキャンプをご覧下さい。
以下は私(山藤)が丸沼の2日間で感じた事、考えた事です。ご一読下さい。

●アルペンスキー復活か?
毎年、この時期は丸沼で滑っていますが、今年のスキー場の混雑にはビックリしました。正月のようにリフト待ちがあるのです。
ゲレンデは、基礎キャンプからレーシングキャンプまで、それぞれの目的でトレーニングするスキーヤーで賑わっていました。(その反面、スノーボーダーが少ないのが気になりました。)
プラスノーゲレンデでの転倒は雪と比較すると50倍ぐらい痛いような気がします。しかし、転倒を恐れず、果敢に滑っているスキーヤーを見ると、私も元気が沸いてきました。
11日は雨でしたが、ほとんどのスキーヤーは雨具持参なのでゲンレデは相変わらず混雑。上手くなるには“雨にも負けず、風にも負けず”の根性が必要です。

●プラスノー用のスキー板
国内メーカーのO社と提携したスキーショップW店がプラスノー専用のスキー板の試乗を行なっていました。滑走面にスチールを使用したような板でした。使用しているスキーヤーはエッチングの音で判断できます。滑ってくるとゴロゴロゴロ〜と雷のような音がします。滑走性も素晴らしい。オフシーズンのトレーニングには必要なマテリアルです。O社とW店の頑張りを応援したくなります。

●基本技術に新しい古いはない
他のレッスン(特に基礎レッスン)を観察していると、どのレッスンでもターン後半のアンギュレーション(外向外傾)を強調していた。昨年までのように、低速であるにも拘らず、オーバーなワイドスタンスとターン後半までの内向内傾が姿を消しました。スピードに合ったスタンス、ターン後半の適度な外向傾、それにと伴った切り換えでの上体の先行動作が主流を占めていました。このような基本技術は昔も今も、これ変わらない不変の基本技術です。少しゆがんでいた日本の基礎スキー界のプログラムが訂正され、元に戻ったような気がました。 

最近のスキー専門誌では“先行動作(アンティシペーション)”を取り上げていますが、このテクニックは最新テクニックではありません。どちらかと言えば、古典的なテクニックです。理論お宅の方々、勘ちがいしないようにしてください。(日本の基礎スキー界で最新テクニックなどといわれる技術は昔から存在するテクニックのごく一部にしか過ぎないのです。)
(つい最近までターン後半は内向内傾という応用的な理論に騙されて指導していた方も沢山いるのではないでしょうか。)

キャンプ初日の9月10日は私の誕生日でした。生徒さんは誰も気が付いてくれません。レッスン終了後、夕食前に本日撮影したビデオや連続写真の編集をしながら一人寂しく、発砲酒を30分位の間に5本飲んでしまいました。夕食でも生ビールを飲み、少し酔った私はミーテーング中にビデオカメラを床に落として壊してしまったのです。悲しくてせつなくて、心と財布が痛んだ50歳の誕生日でした。こんな想いをしたのは16歳の時、初恋に失恋した時以来です。(山藤)

シーズン開幕

スキーシーズンが始まりました。今日から2日間、丸沼高原スキー場でトレーニングです。参加は7名。いつものように男ばかり・・・。頑張って滑ります。

スキー土方焼け

d34257d9.JPG5月下旬、みつまたかぐらスキー場でのスプリングキャンプ、全日程終了して帰宅。久しぶりに会った小学2年生の娘が大歓迎、一緒に風呂に入ってくれました。風呂の中で娘はビックリ仰天。私の“手の甲”が顔に負けないくらい雪焼けして真っ黒だったからです。天気が良い日は手袋をしていると暑くてたまらないので、素手で滑って(レッスン)いました。その為に“手の甲”も雪焼けしてしまったのです。
娘には「これをスキー専門用語で“スキー土方焼け”と言うのだよ。スキー教師の勲章だ!」と教えてやりました。娘「?・・・・?」

想えば子供の頃もそうでした。岐阜と富山の県境の山奥で育った私は、いつも一人で滑っていました。学校が休みの日は早朝から。スキー靴を脱ぐのがめんどうなので昼飯は近所の犬と同じように外で食べ。日が落ちて暗くなり、心配した母が大声で私の名を叫ぶまで滑っていました。学校がある日はスキーを担いで登校、授業が終わると山の中を滑りながら帰宅、そのまま日が暮れるまでひたすら滑りました。春の暖かい日は素手で滑ります。当然“手の甲は真っ黒”に雪焼け。共同浴場に行くと大人たちに「手袋とって風呂に入りなさい」とよくからかわれました。そして、「何が楽しくて毎日一人で滑っているの?」よく聞かれました。しかし、子供の私は、“何故滑るのか”など考えた事もなかったので返答に困りました。

京大アメフット部・水野監督が朝日新聞のインタビューで「人間は何故スポーツをするのか?」という問いに次のように答えていました。それは「知的好奇心です。新しい世界を知るということがスポーツのだいご味。うまくなった時のことは、なってみなきゃわからない。自分の知らない自分を発見することで、人生観、世界観が変わる。それを追求する姿勢が知性です。」(注:知性とは“物事を知って考える能力”)
8月下旬、アルバイトの休憩中、汗を拭いながらこの記事を目にした時、私はどうしょうもなくスキーを滑りたい衝動に駆られた。そして、人生の理想と現実の狭間で、少し崩れかけていた“スキーを滑り続けるための土台”を再び心の中に作り直せたような気がしました。人は滑る(スポーツする)ことで、“心が進歩・成長”してゆくのだ。この“心の進歩・成長”が滑る(生きる)ための原動力なのだ。改めて想いました。

皆さんの周りに、退屈でつまらなそうに生活している人がいたら是非、スキー(スポーツ)をお奨め下さい。又、滑ることを忘れてしまった中高年の元スキーヤーの皆さん、再び雪の上へ戻ってください。古スキー板・古ウェア、古いといわれるテクニックでも充分に楽しむことができます。雪とスキー(スポーツ)は昔も今もそして、これからも同じです。

写真は友人の子供(姉妹)です。2月の晴れた日曜日の朝、ルーデンス湯沢スキー場で撮影。リフト乗り場まで「速く滑って」と緊急指令をだすと二人は楽しそうに競争しながら滑っていきました。とても良い滑りです。
●お互いに競い合う ●目標に向かって最短距離を滑る ●自分の技量・雪質・スピードに合わせたスタンス ●スピードコントロールする為の最小限のエッジング(プルークスタンスが見られます)
オーバーに表現すればワールドクラスのトップスキーヤーと基本的には同種類の滑りではないでしょうか。
この日、楽しく・本能で・野生的に滑る姉妹に「スキーのどこが楽しいの?」という愚問や、「テクニックを教える」などといった、その時点での馬鹿な行為はやめにしました。
“心(精神)が充実してハイな時”は大人も子供も自由に滑れば良いのです。教え過ぎないことが大切です。自然(雪)が多くの事を教えてくれます。真のスキー技術を学ぶ事ができます。

娘が大人になった時、いつも雪焼けしている父親をどうのように見てくれるのだろうか。また、女房と大学生の息子は今の私をどう思っているのだろうか・・・。(答えが恐ろしくて聞けません)
しかし、誰に何と言われようが、これからも100%以上の確率で“スキー土方焼け”していると思います。雪焼けした真っ黒な手の甲は、”何故滑るのか“に対しての私の答えだからです。(山藤)
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ブログご案内
このブログは指導歴40シーズン、アルペンスキーティーチングプロ、山藤和男のレッスンレポートです。 冬季は越後湯沢で基礎から応用(レーシング・新雪深雪・オフピステ・コブ等)まで、全てのシチュエーションで通用する世界標準の技術をレッスンしています。