皆さんこんばんは。お元気ですか。

今日のブログはテーマはungulationの十戒、改訂版です。
昨日のブロブでungulationの十戒をアップしましたが、次の様な意見を頂きました。
「お前の言っていることは意味不明、お前が馬鹿!」

読み返してみて、オンラインレッスンを受講していないスキーヤーならば誰もそう感じると思いました。
少し気取って運動用語など使った私が馬鹿でした。反省しています。スキー教師失格です。

そのような訳でもはや改訂版を出す羽目になってしまいました。

●先ずは技術と技能について
自動車学校内のコースで運転を練習して上手になると次のステップへ進みます。路上での教習となります。
自動車学校内のコースで学ぶのが、技術。
路上教習で学ぶのは技能です。
技術は誰にでも共通していますが、技能には個人差が出てきます。
技術は基本、技能は応用です。
SAJが行っている技術選は以前は基礎スキー選手権という名称でした。ところが、スキー先進国から、「基礎で何を争うのか?」と忠告され、大会名を技術選手権に変更したのです。
しかし、間違いだと思います。「技能選手権」にするとよいと思う。
そして、デモンストレーター選考会が「技術選手権」だと思いますが、皆さんの考えはどうですか。
技能には個人の個性が強く現れてきます。これが唯一無二です。
私は点数を出すために、個人の個性を強く出し、自己表現する技術選のトップ選手は素晴らしいと思う。何故、自己表現出来るのか、それは基本技術のベースがしっかりしているからです。
しかし、デモキャンプ等の指導を見ていると、技術を教えないで技能ばかり教えています。一般スキーヤーはこれでは上手くなりません。単なる物真似滑りとなってしまいます。
スキー教師は技術を指導するのです。そして、様々コースへ案内して一緒に滑るのです。そうすると、生徒さんは技能を身につけます。
デモキャンプにかかわらずSAJのレッスンでは技術が未だ出来ていないのに技能を教えるレッスンが多く見られます。
その典型がコブレッスンです。
基本技術が未熟な生徒さんにコブを滑らせる為に、ズルドンやバンク滑りを指導しています。ズルドンやバンク滑りは技能です。それも、あまり芳しく無い技能です。このようなレッスンは間違いだと思いますが、皆さんはどう思いますか。

●次はターンの質の評価です。
オンラインレッスンでは評価の8パターンをスキーに置き換えて説明しました。オンラインは有料です。このブログは無料。有料のスキーヤーに失礼なので、自分でネット等で調べて、スキーのエッジング運動に置き換えて下さい。面倒なスキーヤーはやらなくても大丈夫。無視して下さい。

●局面構造
●運動リズム
●運動伝導
●流動
●運動の弾性
●運動の先取り
●運動の正確さ
●運動の調和


次はungulationの十戒改訂版(解説)

\磴ら学べ
切れの良いターンをマスターしたいと考えて練習するとします。
例えば、まな板の上で食材を切る時、大根とコンニャクでは切り方が違います。
スキーも同じです、柔らかい雪とアイスバーンではエッジの切り方が違ってきます。
様々な雪を滑ることで技術が技能へ進化していきます。
いつも、同じような雪質ばかり滑っていると、技能を身につける事ができません。
綺麗に圧雪された、緩中斜面の一枚バーンで技術を練習したら、様々な雪を滑って下さい。そこで、何回トライしても上手く滑れなかったら、基本技術を見直してください。
雪がスキーヤーに基本技術の合否を判定してくれます。

▲札鵐拭璽櫂献轡腑鵐ープから全てが始まる
重心前でもなく後ろでもなくバランス良く立っている時の姿勢です。そして、スキーでは重心が高くもなく、低くもない位置にあると良い。これを、中間姿勢とか中間ポジションと呼んでいます。
センターポジションキープして滑る練習は直滑降や斜滑降が適切です。スキー技術の習得は全てこのポジションをマスターする練習から始めるのが良い。
オンラインレッスンではこの練習から始めました。

N匹ぅ丱薀鵐垢ら良いターンが生まれる
スキーはバランスのスポーツと言われています。
バランスは4つあります。
上下バランス、前後バランス、左右バランス、水平バランス。
直滑降では主に上下&前後バランスを練習します。
上下&前後バランスがある程度良くなってきたら左右バランスを練習します。そして、最後が水平バランスの練習をします。
エッジング運動では荷重(加重)は前後&上下バランス、角付けは左右バランス、回旋や逆捻りは水平バランスが良くないと運動できません。
4つのバランス能力をアップさせるには順番があります。
前後→上下→左右→水平の順で練習していきます。
前後のバランスが悪いと、他のバランスは全て上手く保つ事ができません。
センターポジションキープできるスキーヤーの条件は前後&上下バランス能力が優れているスキーヤーです。
バランスはこの他にリカバリーのバランスもあります。

ぅ癲璽轡腑鹽粗海僚膽\を守り、フィニッシュまで板を動かせ
スポーツの運動の伝導には2種類あるそうです。
●胴体から四肢へ
●四肢から胴体へ
胴体と四肢が同時に始動することはないそうです。
スキーでもこの二つの伝導で滑る技術があります。
ターン始動において
胴体から四肢への運動伝導技術をローテーションと呼んでいます。
四肢から胴体への運動伝導技術をバインシュプールと呼んでいます。
SAJの基礎課程のターン始動はローテーション、アルペン先進国の基礎課程はバインシュプールです。
バインシュプールは足裏から運動を起こして、足関節、膝関節、股関節、そして胴体へと運動が伝わっていきます。
直滑降からプルークへ移行する時の運動がバインシュプールの原型です。
そして、直滑降からプルークへ移行する時、荷重(加重)、角付け、回旋のエッジング運動が行われています。
雪面から近い箇所から動け!とはこのことです。

ゥ拭璽鵑枠鷭朶脹親亜3分節を融合させよ
非循環運動を説明すると難しくなりるので各自ネット等で調べてください。
3分節とはスキーのターンに置き換えると、次の三つです。
準備局面
始動、角付けの切り換え局面
舵取り局面
各局面はターンの構造で検索して調べたり、スキー教程でも見て下さい。
3分節の融合とは各局面のつなぎ目に隙間が無い事をいいます。
運動が途切れることなく流れるようにターンしていくことです。
但し、3分節を必ず守ること。
滑る環境が難しくなってくると、3分節のないターンは通用しません。

Χ敍の緊張と弛緩がターンにリズムを生み出す
荷重(加重)、抜重をしっかり運動してください。
荷重(加重)では筋肉が緊張します。抜重では筋肉が弛緩します。
板に乗っかって、サイドカーブだけでターンしない事が大切です。

Д灰珍枠能力を高めよ、考えるな感じるんだ
運動イメージをある程度掴んだら、考えないで動作を起こすのです。上手く出来なかったら、自分なりに運動を工夫してやり直すのです。
工夫して何回も反復練習すると、上手く出来る時があります。
その、上手く出来た時の運動感覚(コツ)を感じとって脳にインプットしていくのです。
私はレッスン中に「上手く出来た時のコツを掴んで!」とアドバイスします。
運動の知識を入れたら、イメージ作ってスパ〜〜ンと滑ると事が大切です。
生徒さんがコツと掴む一番良レッスンはトレーンです。
それともう一つ、スキー教師の模範演技(デモンストレーション)です。
SAJにはレッスンでトレーンやデモンストレーションしないナショナルデモが沢山います。

┷嚢眄唆調(自動化)するまで滑り込め
基本技術は自動化するまで反復練習して下さい。
自動化とは脊髄反射のような運動です。
これから行う運動を考えていては手遅れです。
但し、間違った運動を自動化してしまう恐れもあります。
SAJの多くのスキーヤーはローテーションでのターン始動が自動化されています。
一度自動化してしまうと治す事は出来ません。気をつけましょう。

重心移動速度を常にコントロールせよ
スキーが上手いか下手かの評価の一つに速いか遅いかの判断もあります。
速いターンは重心の移動速度が速いのです。
直滑降を例にとると急斜面では重心は速く移動します。緩斜面では重心の移動速度は遅くなります。
ここで大切なことは、急斜面では重心の移動速度をおさえること、緩斜面では重心の移動速度をアップする事です。
このように、重心の移動を速くしたり、遅くしたりする技術を身につけることが大切です。
直滑降では重心の移動速度をコントロールすることはできませんが、プルークならできますね。
プルークでは押し出しの運動量を多くしたり、少なくしたりすることでスピードコントロールできます。
プルークは左右の板がエッジング運動しています(加重、角付け、回旋)。

重心移動速度を常にコントロールできるようにする一番良い練習種目はプルークボーゲンです。
私はレッスンでは上級者であってもプルークボーゲンから練習します。
練習の最大の目的は重心移動速度のコントロールです。

エッジングに魂入れよ、己のシュプールを振り返れ
スポーツは「心技体」と言われますが、順番が違うと思います。
「体技心」です。心は三番目ですが?
根性論は古いと言われるが、練習では常に「気持ち(心)」が大切です。
練習する時には、1ターンのエッジング運動に気持ち入れてほしい。気持ち入れて滑ると、コツを掴むのが早い。
そして、自分が気持ち入れて描いたシュプール眺めて下さい。滑る事が楽しくなります。

以上、umgulationの十戒改訂版終了します。

ungulationの十戒は、スキーの練習では当たり前の事を書きました。
今シーズン、皆さんのスキー技術上達の役に立てば嬉しいです。

ここまで読んでくれたスキーヤーの皆さんありがとう。多分、暇なんですね。
暇ならスクワットやったりストックワークでも練習した方が良いと思います。

練習は名人を作り出す。そして、夢を叶える。シーハイル!山藤

●蛇足 ungulationの十戒をもっと改訂して、「秘伝の巻物」としてAmazonで販売しようと考えています。値段はオープン価格です。スキーグラフィックでは販売してくれないと思う。