皆さんこんにちは!昨日は暑かった、今日も蒸し暑くなりそうです。元気だして仕事してください。無職で悠々自適の生活をしているスキーヤーはエアコンの効いた室内でダラダラしないこと。関節トレーニングしてください。

まずは前回までの復習、基本姿勢の確認。
写真の女性スキーヤーは80歳を超えていますが、上手くなりたいといつも真剣に滑ります。以前は母指球加重でしたが、レッスンで基本姿勢のスタイルを直しました。立派です。
ニュースタイルで滑るスーパーシニアレディ。
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スーパーシニアレディの滑りを解説します。観点は次の通りです。
●前後バランス 重心からおろした垂直線(雪面を圧す力)が基底面のほぼ中央に通っています。
●上下バランス 足関節、膝関節、股関節がほどよく曲げられています。(目安は膝関節の曲げ角度は120°程が適切です。そして、各関節が伸展方向へ運動していること。)
●左右バランス この写真では観察することは難しいが、やや腰が回っています。腰の左右のポジションが軸線平行ではありません。
スーパーシニアレディの今シーズンの課題は左右バランスです。(機会がございましたら、今シーズンもご一緒に練習しましょう。お待ちしてます。)

次は関節運動のトレーニングです。動画サイトもご覧ください。(動画で説明の間違いがあります。直角方向を間違えて鉛直方向と言っています。鉛直方向ではありません、直角方向方向です。

関節運動トレーニング開始。
私は運動生理学や解剖学の専門化ではありません。言語で説明すると専門用語間違えたりするので写真の詳しい解説しません。練習は動画サイトを見て真似してください。そして、良いフィーリングを脳にインプットしてください。「考えるな、感じるんだ!

片足にバランス良く加重(乗る)、バランスアンギュレーションが大切。
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片足での基本姿勢が上手くできたら、持ち上げた脚の膝関節、股関節を極限まで曲げ伸ばし(屈曲・伸展)。この時、足関節は背屈していること。
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左右にも運動。片足にバランス良く加重(乗る)して相撲のしこを踏みの要領で股関節を外側に運動(外転)。この時、バランスを崩さないようにできるか。
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次は股関節をグルグル回転。(内旋、外旋)
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関節運動のトレーニングはまだまだあります。今日はとりあえずこれだけで終了。次回には別の関節トレーニングアップします。
無職でダラダラ生活している富裕層のスキーヤーは次回の動画アップまでにマスターしてください。仕事が忙しいスキーヤーはシーズンinまでにマスターです。

今日の本題に入ります。テーマは室内でプルークのリハーサル。平行スタンス(直滑降)より雪面に近い関節から運動を始めてプルークスタンス(プルーク)へ移行する練習です。
この練習でのポイント。
●スタートでのポジション(基本姿勢)が適切であること。
●足関節から運動を開始すること。

雪上での滑り。(昭和50年発刊の新オーストリースキー教程からコピー。モデルは名手、エディ・ハウアイス。)
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上記の写真解説、本文より抜粋。
●脚を曲げて開脚姿勢で滑りだす。適当な勢いがついたら直ちに膝を内側に圧しつけて、両スキーの内側に乗る、と同時に脚(踵)を外側に回すように押し出して、スキーの後部を開く。 中略  雪面の抵抗が大きくなったら、さらに踵で外へ圧しつづけるようにする。

この解説がベーシックなエッジング運動です。

エッジング運動は加重・角付け・回旋の三つの運動で構成されます。
●角付け:膝を内側に圧しつけて、両スキーの内側に乗る
●回旋:脚(踵)を外側に回すように押し出して、スキーの後部を開く。
●加重:雪面の抵抗が大きくなったら、さらに踵で外へ圧しつづけるようにする。

直滑降からプルークへ移行する動作のが加重・角付け・回旋を伴うエッジング運動なのです。ここを勘違いしているとスキーは永遠に上手くなりません。

エッジング運動を室内でリハーサルトレーニングします。いつも大切なことは雪面に近い関節から動かすことです。
本日のポイントは角付け運動を足関節から始めることです。動画サイトをご覧ください
本文解説では角付けを適当な勢いがついたら直ちに膝を内側に圧しつけてと表現していますが、実際の運動は膝から動かすのではありません。(スキー用具は進化しています。この写真の頃のブーツはサイドにも柔らかいので角付けの運動方法は若干違いがあります。)
●足関節を背屈して外反することから運動を始めるのです。基本ポジション(姿勢)が適切で前後バランスが保たれていることが足関節を背屈・外反できる最低条件です。足関節を背屈・外反すると連動して膝関節と股関節にも運動が起こります。

文章で説明すると難しく難解になります。写真や動画でエッジング運動を感じてください。
プルークのリハーサル。
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足関節から運動。
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もう一度プルーク。
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片方の脚を引き寄せる。パラレルターンでの舵取り。
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プルークスタンスからのターン始動。これは間違い。
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プルークスタンスからのターン始動。これは正解。関節運動で舵取り圧を調節します。
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直滑降からプルーク、良いイメージを持ちましょう。
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次の写真は私が娘のハルカに初めて教えたエッジング運動。ハルカのエッジング運動初体験です。5歳の頃です。外側に運動して三角大きくしています。ここが大切です。(幼児はトライスキーで先端を止めると上手く出来ます。)
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学習初期にどのように練習したか、ここで失敗しないことが一番大切です。何シーズンも一生懸命練習しているのに、滑ると何か変でカッコ悪いスキーヤーは学習初期に失敗していることが多い。
しかし、学習初期に失敗したスキーヤーも諦めないこと。スキーは単なるスポーツ。人生ではないのです。何回でもやり直しできます。
この、ブログや動画を見ている多くの方は自分のスキーをやり直ししたいスキーヤーが大半だと思います。
もう一度言います。スキー人生は何回でもやり直し出来ます。諦めずに楽しく練習してください。

練習は名人を作り出す。そして夢を叶える。シーハイル!山藤

●蛇足 娘のハルカは大学2年生になりました。アルバイトも楽しそうにやっています。先シーズンはオリンピックやワールドカップに出場したスキーヤーが代表のスキースクールでスキー教師のアルバイトやっていました。今までは私のレッスンしか知りませんでしたが、良い経験になったと思います。
スクールでアルバイト中に次のような事をLINEで送ってきました。
「スクールには多くのスキー教師がいるが、お父さんのように上手に滑って(デモンストレーション)一人一人にフォーカスして教える教師はいない。又、何人かの教師はお父さんのブログの愛読者です。」

父の偉大さが分かったか!と返信しそうになりましたが、しませんでした。返信したとたんに父が偉大ではなくなるからです。何事も上手くいっても自慢しないほうが良いと思う。見ているひとはしっかり見ています。
シーズン終わってマイホームに戻っても、ハルカとはスキーの話は一切してません。たまには話したいのだがいつも私の事を無視しているので出来ません。私はハルカに向かっていつも心の中で叫んでスいます。「お父さんはスキーだけはしっかりやっているんだ!たまには誉めてくれ!」