女はつよい



12月4日(日曜)、丸沼高原スキー場でのシーズンインキャンプを無事終了して午後10時に帰宅。
手酌で一杯飲みながらスポーツニュースを見ていると、女子フィギアスケートのNHK杯で優勝した“中野友加里”選手のインタビューが流れてきました。
中野選手は17歳のとき女子では“伊藤みどり”以来の3回転ジャンプを決めて国際舞台に華々しくデビューしました。しかしその後、低迷が続きグランプリシリーズに参戦はするがいつも下位に甘んじていました。しかし、今シーズンはジャンプの切れも良くなり見事、復活しました。
インタビューで中野選手はアナウサーの質問に次のように答えていました。
アナウサー:「今年はジャンプが良くなりましたが、ジャンプの練習を沢山したのですか?」
中野選手:「いいえ違います。長い間スランプが続いたのでシーズン前は初心に戻り“基本練習”を重点に練習しました。具体的にはフィギアスケートを始めて体験する子供がおこなうような、ほんとうに初歩的な練習がメインです。昨日も本番前には60分程、このような練習をしました。この練習のおかげで再びジャンプもうまく跳べるようになりました。」

一般スキーヤーの皆さん注意して下さい。
日本の基礎スキー界で新テクニックと呼んでいる一部分のテクニックに固執したり、応用的な練習ばかりをしていると、いつのまにか“悪い癖(自己流)”がついてしまいます。
シーズンインでは自分のスキー運動に癖がついていないかもう一度確認し直して下さい。運悪く“悪い癖”がついてしまった場合はそれを取り除くことから練習を始めます。
“悪い癖(自己流)”を排除して、新しい運動動作を作り上げるためには、徹底的に集中して古い運動動作(癖)を矯正する練習が必要です。そのためには初歩的な基本動作を低速で反復練習することが大切です。

写真は12月3日、丸沼高原スキー場でのシーズンインキャンプで練習するNさんです。ご主人と二人の子供さん(3歳・1歳)とで参加しました。子供さんの面倒を見なければならないので、午前は奥さんが午後はご主人が練習に参加しました。(とても仲の良い夫婦です。)
奥さんは子育てに忙しいのでシーズン中の滑走時間は少ないのですが基本的な運動はしっかりとできているスキーヤーです。この日は緩斜面で低速度での片足ターンを何度も練習しました。スキー運動に“悪い癖”がないので片足でもさりげなく滑っていきます。産後1年しかたっていないのに・・・・。女(母)は強い。(山藤)