国語辞典によると「達人」とは、学問・技術に深く通じている人の事を指すそうです。私が考える「スキーの達人」は、技術などに深く通じなくとも、スキーを生活の一部にしながら楽しんでいる人たちです。
 好きな小説家の一人「開高建」には、どうしても書けなかったテーマがあったそうです。それは「漂えども沈まず」、人生の達人についてです。平凡な暮らしながら自分のほんとうに好きな事をしながら、浮きもせず沈みもせず淡々と生活している人こそが「人生の達人」ではないだろうか。というのが小説家の考えです。
 「スキーの達人」も同じような事が言えます。自分のできる範囲で多少無理をしながらスキーライフをエンジョイしている人が達人を言えます。私の周りには達人が大勢います。
営業開始から終了までリフト係りに嫌われても滑りまくるS&Mさん。仕事が忙しく休めない主人を尻目に滑りまくるH婦人とそれを容認するやさしい旦那。レッスンが終わると直ぐに部屋で飲んだくれるK&Gさん。昼食時にどうしてもビールを我慢できないWさん。ゲレンデで若い女性を見るとすぐに誘いたがるTさん。テクニカルに何回もチャレンジしているHさん。上司に遠慮なく毎週、有給休暇で滑りにくるHさん。公営体育館で密かにオフトレを遂行している秋田・・・社長のHさん。挙げればきりがありません。
 開高建の有名な小説に(オーパ)が有ります。皆さんもご承知の通り、ブラジル人は驚いたとき「オーパ」と叫ぶそうです。
しかし、もっと驚くと「アッベ・マリーヤ」と叫ぶ事はあまり知られていません。
 「アッベ・マリーヤ!」私の周りはスキーの「達人」だらけです。