皆さん今晩は。
カメ虫、大量発生したのに天然雪が降りません。カマキリの卵の位置が気になります。

本題に入ります。先々回のブログで筋肉が「目覚めた状態で滑る」ことを提唱しました。ターン中は常にエッジング運動を続けることが大切です。パソコンに例えると常にプログラムが作動、フリーズしないこと、雪道のドライブではタイヤの回転が止まったとたんスリップ事故。

スキーも同じです。エッジング運動が止まった途端にバランスが乱れます。但し、簡単な一枚バーンを中速度くらいで滑っていると、バランスは乱れていますが、何とか滑れます。その為、多くのスキーヤーは自分がそこそこ上手に滑っていると勘違します。ところが、シチュエーションが厳しくなってくると手も足も動かなくなってしまいます。身体がフリーズしているのです。オーストリースキーではパニック現象と呼んでいます。

それでは何故、滑走中に運動が止まってしまうのか、その原因について少しだけ簡単に分かりやすく理屈こねさせてもらいます。

●エッジング運動とはスキー三関節(足関節・膝関節・股関節)の運動。
●関節を動かしているのは筋肉。
●筋肉は学習初期、脳からの命令で動く。
●脳からの命令を伝えるのは神経。

皆さんは上記の四つの中で運動が止まる、動かしたくても動かせない原因はどれだと思いますかすか。
自分のターンを想い出して考えましょう。関節の構造が悪いのか、筋肉の質が悪いのか、脳が命令を出していないのか、運動神経が悪いのか

実は、エッジング運動できない、ターン中に運動が止まってしまう一番の原因は、関節の構造でもなく、筋肉でもなく、脳でも運動神経でもないのです。

もったいぶらないで早く答えを書け!と心の中で叫んでいるスキーヤーへ一言。
答えは先々回のブログに書いてあります。

運動できない、運動が止まる原因はこれです。
●拮抗筋が収縮しているからです。

ここからは少し理屈を言わせてもらいます。
先ずはネットで「主導筋と拮抗筋」を検索してください。
次に「身体の重心位置」を検索。
まずは二項目を大まかに理解してください。
そして、次に「動きの基本面」も検索。

アルペンスキーにおいて拮抗筋が主導筋の運動をストップさせないようにす為には、滑走中に常にセンターポジションをキープすることが大切です。
センターポジションキープとは
●重心と支持基底面のセンターを結んだ線が直角のことです。
2B8072E1-2A8B-41A7-A6A5-78A4EB4539B0




ターン中に母指球荷重(支持基底面のセンターより前に荷重)、踵荷重(支持基底面のセンターより後ろに荷重)になると、重心と支持基底面のセンターを結んだ線が直角ではなくなります。

前後バランスが良いスキーヤーとは重心と支持基底面のセンターを結んだ線が直角の姿勢で滑るスキーのことを指します。
センターポジションがキープできないと、拮抗筋が収縮して主導筋の動きが制約されてしまいます。その結果、左右や水平方向の運動が出来なくなってしまいます。動かしたくても動かせないのです。自分の意志が伝わらいのです。勝手に運動が止まってしまうのです。このような現象が不随意運動です。

動きの基本面も参考にします。
エッジング運動は「三つの基本面に沿って行われます」。
おもに、加重(上下運動)は矢状面、角付け(内転外転)は前頭面、回旋(回内回外)は水平面にそって運動ます。
この中で一番大切(重要)な運動は矢状面にそって行う運動です。

ターン運動では、まずは前後バランス保持(センターポジションキープ)を最優先させます。このバランスが良くないと左右バランスや水平バランスは絶対に保てません。

要約します、センターポジションをキープしていないと、不随意運動がおこり、脳から強く命令しても、動かしたい関節の主導筋を拮抗筋が邪魔をしてしまうのです。

例えばキックターンが上手くできない場合も同じことが言えます。
キックターンで支える山側の身体において重心と支持基底面センターを結ぶ線が直角でないスキーヤー(母指球荷重や踵荷重)は谷側の脚を持ち上げた途端に前後バランスが崩れているので、前後バランスの保持に精一杯になり、持ち上げた脚を回旋させることができません。

明日は狭山でレッスン。運動を止めないターンをバリエーション使って沢山練習する予定です。

今日のブログは運動を止めないことがメインでしたが、ターンでは運動を止めることも大切です。
全てのターンには筋肉運動が一瞬止まる箇所があります。又、これがないと絶対に上手く滑れません。
この辺りは時間があればこのブログでアップします。これからレッスンが忙しくなるので多分無理だと思う。

●蛇足 今日は理屈を少し書きましたがスキーが上手く成る為に、理屈は必要ありません。理屈が必要なのはスキー教師やコーチです。
正しい理屈を知っているスキー教師やコーチに習うしか上手くなる方法は無いと思う。皆さんはどうお考えですか。
スキー雑誌を見ていると気になることが沢山あります。特にデモが書いたスキーテクニック解説に間違いが多い。
デモのスキー上手いと思う。しかし、指導するのであれば、身体運動の機能解剖を勉強してほしい。
自分が行っているエッジング運動を分析してほしい。例えば、膝関節がどのうように動いているのか、その運動時の主導筋は、拮抗筋は、又、三つの動きの基本面に沿ってどのように運動しているか。
この辺りが出来ていれば間違った運動解説を書かなくなるだろう。又、それを記事にする編集長も情けないと思う。一番可哀想なのは、その記事を参考にして一生懸命練習するスキーヤーです。
他者を批判することはよくないと思うが・・・。