転倒

滑走中にバランスを保持し、安定して滑るには三つの“変わり目”に注意して滑ることです。
1.斜度の変わり目 2.リズムの変わり目  3.雪質の変わり目
基本練習後の応用練習ではこの三つの“変わり目”を意識的取り入れて滑ると良いでしょう。
きれいに圧雪された斜面でいつも同じようなテクニックで滑っていてもこのような“変わり目”に対処できるようにはなりません。
雪質の異なる斜面を、様々なスピードやターン弧の大きさを変えて滑ってみる事です。一つだけのテクニック(切り換え)では滑り切ることができない事がわかるはずです。

“変わり目”では外力が著しく変化します。その変化する外力に対して“動きを調整”できるかどうかが勝負の分かれ目です。
前にも書いた事がありますが、“動きの調整を”高めるためには、基本動作の反復練習を繰り返しおこない、神経・筋機構のなかでその動作に対する回路をスムーズに形成することが必要です。
繰り返しますが、基本練習の反復練習の後に応用練習をおこなってください。片方だけの練習では絶対に上達しません。
ゲレンデを観察していると基礎スキー派では応用練習が、レーシング派では基本練習が足りないような気がします。
その結果、どちらの派閥もナチュラルバーン(新雪・悪雪・不整地等)が不得意です。ほんとうにスキーが上手(オールラウンダー)はどんな“変わり目”(斜面)にも対応することができます。

“変わり目”を辞書で調べると「物事の変わるときやところ・ターニングポイント」と書かれています。
話は少しそれますが、私の人生のターニングポイントは今まで四つありました。一つ目はスキーを仕事にして生きていく事を決心したとき。二つ目は結婚を決めたとき。三つ目は子供を持ったとき。四つ目は今から4年前、(有)アンギュレーションを起こしたときです。ターニングポイントは自らの意思で行なうものと、予期せずにやってくるものとに分けられますが、どちらもスリルがあっておもしろいものです。覚悟を決めて“変わり目”に飛び込んでいくことです。スキー滑走と同じです。

写真は4月のルーデンスで撮影。非常に重い春の雪でした。“切り換え”で前倒荷重となり転倒してしまいました。何回か同じ斜面を滑りましたが満足のいく滑りは出来ませんでした。私の技術より雪の方が一枚上でした。晩飯ではいつもより焼酎を沢山飲みながら、自分の技能の未熟さについて反省しました。(山藤)