山形Sさん


「先生は10年前と言っていることが同じですね。安心しました。」
先シーズン、10年振りに受講されたSさんから言われました。

カービングスキーが登場以来、スキー技術は大きく変わったと言われていますが・・・・。
たとえば、“ステンマルク”と“ボディ・ミラー”の外見上のテクニックの違いは誰が見てもわかると思います。だが、この二人の偉大なスキーヤーが舵とりで行なう“荷重・角付け・回旋”や、切り換えで行なう“抜重”が全く違う運動(動作)で行なっていると言い切れる人はいるのでしょうか。
運動技術は、実践の中でつくられ、実践の中で発展し、実践によって変化し、たえず修正や改良が行なわれるものす。
しかし、それらを可能にする不変的な原理や法則があることを忘れないようにしましょう。
滑る条件や状況が変化しても、新しく開発されたスキーを使用しても従来通りのベーシック技術は不変です。

スキーに限らず、全てのスポーツの技術トレーニングでは、昔も今もそしてこれからも変わらない“不変の原理や法則”を理解してベーシックなテクニックを練習することが大切です。少し、大げさに言えば、この部分さえしっかり押さえておけば技術は必ず上達します。
自己流の技術で悩んでいる方はもう一度、原点に戻って練習すると良いと思います。トップスキーヤーの応用テクニック(これを某国スキー連盟では最新テクニックと呼んでいる)の物真似をしていても絶対に上手くなりません。

写真は1月のルーデンスで講習中のSさん(山形から参加)です。前後のバランスが良い為に股関節を上手に使うことができています。冒頭の言葉は、夜のミーテイング(宴会)で少し酔ったSさんから言われました。

どんなに素晴らしい先進技術で設計されたハイテクヨットであろうが、帆に風を受けて走る事は昔から変わらない事実です。
カービングスキーであろうが、ノーマルスキーであろうが、スキー滑走は重力による落下が原動力。そして、方向を変えるには、程よく角付けを行い雪からの抵抗を利用しています。
今シーズンもベーシックな技術を核にしたトレーニングを指導したいと考えています。(山藤)