3f8a2801.JPG数年前テレビで「パンツのゴムが強いと生殖器に悪い影響を与える」というような番組を見た記憶があります。有名大学病院の医学博士の説でした。この博士は、寝るときにはパンツは履かないほうが良いとまで力説しておられました。この番組を見ながら私は「う〜〜〜〜ん、スキー靴のバックルの調整と同じだ。」と感嘆の声を上げました。今日のテーマは“パンツのゴムとスキー靴のバックル調整の因果関係”についてです。

昔も今も足首(足関節)・膝(膝関節)・腰(股関節)をスキー三関節と呼んでいます。前後・上下・左右・水平方向に動きながらバランスをとるには、このスキー三関節が重要な運動をおこなうからです。この中でもアルペンスキー運動の中枢となるのは、可動粋がもっとも大きい股関節です。しかし、今日は雪面に一番ちかい足首(足関節)について少し考えて見ます。(雪面に近い方から運動しなさい。とういアドバイスを誰でも聞いたことがあると思います。)

全てのスキーヤーに一番多く見られる欠点は前後のバランスの乱れです。足関節だけを注目すると、一般的に後傾は足首が緩み、前倒は足首の曲げが強すぎる為に起ります。では、足首を適切に曲げるにはどうすれば良いかを考えます。(注:足首を曲げるとう運動は解剖学では“伸展”に属します。“屈曲”では有りません。この当たりは専門的に考えると難しくなるので気にしないでいきましょう。)
スキー運動において、足首を曲げるには二つの方法が有ります。
‖僚鼎判杜呂鮖箸辰洞覆欧襦
筋力で曲げる。
滑走中は,鉢△料佇をバランス良く使って足首を曲げることが大切です。しかし、一般的に低速では,髻高速や雪の抵抗が大きい場合には△鮖箸い泙后
△龍變呂蚤首を曲げる動作を解剖学では“背屈”と言います。具体的には足の甲を脛に近づけるような動作です。(足の指を反らす動きも背屈です)
滑走条件が厳しくなってきた場合には、スキー靴の中で足関節を背屈して外力に対応することが前後のバランスを適切に保つ秘訣です。

次に左右・水平方向の動きを考えます。
“角づけ”や“回旋”運動をおこなう際にも足首の緊張は必要です。足首が緩んでいては正しい運動はできません。レーシングスキーなどで“足首をブロック”するという動きも正確には“足首を背屈”表現が正しいのです。
“背屈”することにより、内反・外反といった雪面に近いところからの“角づけ”動作を適切におこなうことができます。
どのくらいの強さで背屈するかは、滑走状況やスキーヤー個々の技量により違ってきます。背屈にも調整力が必要です。

条件の良い斜面で低速から中速で滑る場合にはスキー靴のバックルはいつも緩めにして練習することをお奨めします。バックルを強く締めた遊びのないスキー靴では、スキー靴に頼ってしまい、正しい足関節の使い方を習得することはできません。バックルを強く締めるときは、“ここ一発”というときだけで充分です。
自分に合った良いスキー靴を選んで履くことは重要なことですが、スキー靴に頼ってはいけません。正しい足関節の使い方にまさるものはありません。
車のハンドルに遊びがあるように、一般スキーヤーではスキー靴にもある程度の遊びが必要です。

写真(女房が撮影してくれましが、イケメンの顔面はカットされました)は4月上旬、ルーデンス湯沢スキー場の悪雪での滑りです。ジャンプしないと切り換えできない重い雪でした。(私はこのような手ごわい雪質は焼酎の次に大好きです。)
特に、滑走中切り換えでジャンプした時には足関節が緩まないように“背屈”を強く意識します。バックルも強く締めて滑りましたが、パンツのゴムは緩かったような記憶が有ります。
いろいろ考えると、パンツのゴムとスキー靴のバックル調整には因果関係は無いような気がしてきました。(山藤)